うまくマスコミと付き合う「大学広報」のヒント  ?第一線記者が教える?

大学広報に足りないもの

東京本社の社会部記者として約4年、各地の大学を取材してきました。ちょうど国立大学の法人化の時期にあたり、この間、大学は大きく変貌しましたね。一言でいえば経営感覚が入ってきました。以前のような組織や仕事ぶりではいけない。社会や学生に見放され、大学自体の経営が成り立たなくなってしまう ??そうした危機感が共有されるようになってきたからだ、と思われます。

今回のテーマである大学広報についても、ずいぶんよくなっていますね。ただし、それは以前と比べてであって、民間企業と比べるとまだまだ不十分。大学業界という狭い世界で完結していたのが、いきなり「広い世界に目を向けろ」「社会と接点をもて」と要求されたのですから無理もありませんが、もう少し“広報感覚”を磨く必要はあるでしょう。

では、具体的に大学広報には何が足りないのか。 ひとつは「攻めの姿勢」、そしてもうひとつが「情報に関する感度」だ、と私はみています。

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富所 浩介氏(とみどころ こうすけ)

1968年生まれ。早稲田大学卒業後、読売新聞入社。支局勤務、東京本社社会部を経て、06年9月より大阪本社勤務。東京本社在籍中の02~06年かけて文部科学省および教育を担当し、各地の大学を取材。「大学の現在」や「大学の広報」に詳しい第一線社会部記者。