第2弾「大学にとってWebサイトとは何か」

第3回 │ 「Webサイトを、無限の可能性を秘めた大学変革ツールとして最大活用する」
 コンテンツ充実と情報発信者の拡大、大学の未来を拓くサイトへ

「ヤブの時代」を越えて、コンテンツが豊かに咲く「花と葉の時代」へ

?最終回は中央大学Webサイトの“未来”について伺います。これからの課題と展望をお聞かせください。

まず、歴史的展望を整理しておきましょう。十数年前の「Web創世記」から「管理の押しつけ合い」時代を経て、「ヤブの時代」が長く続きました。 2005年のリニューアルは、この“ヤブ”のWebサイトをせんていし、しっかりとした“幹と枝”に組み立て直したものです。この「幹と枝の時代」は、次の「花と葉の時代」を招き寄せる前提となります。ようやく“花と葉”であるコンテンツを咲かせようという段階に来たと考えています。正直、「ああ、しんど」って感じですね(笑)。
つけ加えますと“幹と枝”とは、新メニューと“拡大トップページ”という運用定義、各学部・部署との情報共有・受発信システム「新 Information Card」の導入がそれに当たります。これらを通じて、各学部・部署が“花と葉”であるコンテンツを豊かに咲かせていくことができるのです。私はたとえ話が好きなのですが、まるで植物のようにWebサイトは“進化”していると思いませんか?
では、大学Webサイトは今後どうすればその存在価値を高めていくことができるのでしょうか? もちろん、いろいろな可能性、様々なお答えがあり得ると思います。私はこう考えますね。大学内外にいる様々な関係する人々、つまり大学職員、教員、学生、卒業生、保護者、中央大学に関心を持つ一般・企業の方々といった「ステークホルダー」に、大学Webサイトは開放されていかなくてはならないと。
今後、そういう人たちが「情報発信者」としてWebサイトに参加していくことになるでしょう。その場合、何がボトルネックになるでしょうか? それが可能になるかどうかは、情報「発信」へのサポートばかりでなく、「発信」の前提となる「受信」の仕組みをどう整えられるかにかかっていると私は思うのです。

?ステークホルダーへの発信はまず受信できるかどうかにある、という逆説的な相互関係ですね。

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渡辺 純一氏(わたなべじゅんいち)

中央大学卒業後、同大電子計算機センターに入職。97年、入試・広報センター事務部広報課へ異動。当時、担当課長。Webサイトを核に広報改革を推し進め、2005年「ユーザビリティー全国No.1」に導いた。大学サイトの変革リーダーとして全国の注目を集める。

渡辺 純一氏(わたなべじゅんいち)